みなさん、こんにちは。やまにいです。
2022年3月、多くの陸マイラーに惜しまれながらも、75%の還元率を誇っていた「TOKYUルート」が閉鎖してしまいました。
2019年12月には脅威の還元率90%を誇っていた「ソラチカルート」が閉鎖されたという過去もあり、陸マイラーは常に改悪との戦いです。
それでは、改悪が行われた場合はどのように対応すれば良いのでしょうか。
それは「次なるルートの開拓」です。改悪は嘆いていても仕方ありません。常に最善の方法を追求していくのみです。
今回は、そんな”次なるルート”である「みずほルート(JQみずほルート)」について徹底解説します。
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みずほルートとは?ANAマイルに70%で交換できる最強ルート!
「みずほルート」は2022年時点において最高レートのルートです。ここでは「そもそもみずほルートとは何か」「みずほルートに必要なクレジットカード」「みずほルートの手順」「みずほルートの移行期間」「みずほルートの移行上限」について解説していきます。
そもそもみずほルートって何?
そもそも「○○ルート」と当たり前のように言われても、わからない方もいらっしゃると思います。普段からマイルを貯めている方ならまだしも、この記事を読んでいる方の中には、これからマイルを貯めていこうと考えている方もいらっしゃると思いますので、軽く説明します。
陸マイラーはポイントサイトやクレジットカードの決済によって貯めたポイントを上手に他社のポイントに交換して、高い還元率を保った状態でマイルに替えています。所有しているポイントを最終的に貯めたいマイルに到達させるまでに複数のポイントサービスを経由することも多く、この一連の交換の流れを陸マイラー界隈では「○○ルート」と呼んでいます。
「みずほルート」は、詳しく後述しますが、みずほ銀行のクレジットカードを利用したルートであるため、このように呼ばれています。そして、ポイントサイトなどのポイントから現状最高レートの70%の還元率で移行できるのがこの「みずほルート」です。
厳密には、「nimocaルート(ニモカルート)」と呼ばれているルートも70%の還元率で交換できるルートで、ポイントを交換する回数こそ少ないのですが、九州地区と函館にしか存在しない交換機に実際に出向く必要があるため、非常に交換する手間がかかってしまうので今回は説明を省略します。
ちなみに「みずほルート」は人によって「JQみずほルート」や「JQカードみずほルート」など呼び方は様々ですが、僕は「みずほルート」と呼んでいます。
みずほルートに必要なクレジットカード
「みずほルート」を実践するには必ず必要な「2つのクレジットカード」があります。
- みずほマイレージクラブカード/ANA
- JQ CARD セゾン
の2種類のクレジットカードです。この2つのクレジットカードを把握しておくのは「みずほルート」を攻略する上で最重要項目とも言えますので、絶対に覚えておいてくださいね。
まずは、それぞれのクレジットカードのスペックを見ていきましょう。
「みずほマイレージクラブカード/ANA」の特徴・基本情報
「みずほルート」に必要なクレジットカードの1枚目は「みずほマイレージクラブカード/ANA」です。
カード名 | みずほマイレージクラブカード/ANA |
---|---|
年会費 | 永年無料 |
発行元 | UCカード(クレディセゾン) |
カードブランド | MasterCard(マスターカード) |
貯まるポイント | 永久不滅ポイント |
還元率 | 0.5%(1,000円=1ポイント、1ポイント=5円) |
申込み条件 | みずほ銀行の普通預金口座開設 |
備考 | ・入会時に永久不滅ポイントを100ポイントプレゼント ・みずほ銀行のキャッシュカード一体型 ・みずほ銀行とイオン銀行のATM時間外手数料無料 ・みずほダイレクト利用時のみずほ銀行宛の振込手数料無料 |
まず、このクレジットカードの最初の特徴としては、本会員・家族会員ともに年会費が永年無料です。これはポイント交換ルートを維持するに当たって非常に重要なことです。
そして最大の魅力はなんといってもANAのマイル還元率!
永久不滅ポイント100ポイント(500円相当)を350マイルに交換できるため、マイル還元率は驚異の70%です!
この驚異的な還元率こそが「みずほルートの要」となっています。また、別のクレジットカードで貯めた永久不滅ポイントを合算できるというのも魅力的です。
「JQ CARD セゾン」の特徴・基本情報
「みずほルート」に必要なクレジットカードの2枚目は「JQ CARD セゾン」です。
カード名 | JQ CARD セゾン |
---|---|
年会費 | 初年度無料、2年目1,375円 (ただし年1回でも利用すれば翌年無料) |
発行元 | クレディセゾン |
カードブランド | AMEX(アメックス)、VISA(ビザ) MasterCard(マスターカード)、JCB |
貯まるポイント | JRキューポ |
還元率 | 0.5% |
申込み条件 | 特になし |
備考 | ・永久不滅ポイント 200ポイントとJRキューポ 1,000ポイントの 相互交換が可能 ・GポイントとTポイントを永久不滅ポイントに 交換できるようになる ・SUGOCAオートチャージサービスが使える。 |
このクレジットカードについても、初年度の年会費が無料です。2年目からは1,375円の年会費がかかってしまいますが、たった年1回の利用でこちらも無料になるので、事実上永年無料のようなものです。コンビニでうまい棒でも買いましょう。
貯まるポイントはJR九州のポイントプログラム「JRキューポ」といって、聞き馴染みの無い方も多くいらっしゃると思いますが、このクレジットカードを発行することによって永久不滅ポイントとの相互交換ができるようになるため「みずほルート」においてはこちらも非常に重要なポイントになります。
そしてこの「JRキューポ」は、ポイントサイトのポイントから等価交換することができます。つまりポイントサイトのポイントをJRキューポ経由で永久不滅ポイントに交換することができるのです。
これで「みずほルート」の開通に必要な2つのクレジットカードが揃いました。次はこれらのクレジットカードを使ってどのように交換していくかの手順を見ていきましょう。
みずほルートの手順
ここまで、「みずほルート」を開通させるために必要なクレジットカードをご紹介しました。
それでは、そのクレジットカードを使ってどのようにポイントを交換していくのか、順番に説明していきます。
みずほルートの全体図
まず最初にみずほルートの全体構成を確認してみましょう。何事も一度全体を見て把握しておいた方が事が上手く進むものです。
「みずほルート」は基本的に以下の手順でポイントを交換していきます。
- ポイントサイトのポイントをTポイントに交換
- TポイントをJRキューポに交換
- JRキューポを永久不滅ポイントに交換
- 永久不滅ポイントをANAマイルに交換
場合によってはイレギュラーなパターンもありますが、基本ルートを覚えれば対応できると思います。
それでは具体的な手順を見ていきましょう。
1. ポイントサイトのポイントをTポイント(Gポイント)に交換
まずはポイントサイトにて貯めたポイントをTポイントに交換します。
ただし、ポイントサイトによっては直接Tポイントに交換することができないものもあります。この場合は「.money(ドットマネー)」を経由してTポイントに交換する必要があります。
ただしこの場合、経由するポイントサイトを1つ追加することになります。経由するポイントサイトを追加すると交換が複雑になる上、交換日数も増えてしまうことがあります。
そこでポイントサイトから「Gポイント」に交換し、次のステップに進むこともできます。
ネットを見ていると、「ハピタスは直接Tポイントに交換できない」という情報が出てきますが、これは少し古い情報で、2022年3月よりハピタスからTポイントに直接交換できるようになりました。ただし、移行の上限は1ヶ月30,000ポイントまでという制約がありますので、.money(ドットマネー)を経由する方法、Gポイントを経由する方法も引き続き把握しておいた方が良いかと思います。
2. Tポイント(Gポイント)をJRキューポに交換
次にTポイントをJRキューポに交換します。JQ CARD セゾンの紹介の時にもさらっと触れたのですが、TポイントからJRキューポには100%で交換(等価交換)することができます。
先ほどのステップでGポイントに交換した場合もJRキューポに100%で交換することができますが、1つ注意点があります。それは交換の際に5%の手数料がかかってしまうことです。ただし、こちらの手数料はGポイントにて広告案件を1件達成することによって返還されます。
ですので、ポイントサイトからTポイントに直接交換できない場合は、ご自身のスタイルに「.money(ドットマネー)を経由する」か「Gポイントを経由する」かを判断すると良いでしょう。
3. JRキューポを永久不滅ポイントに交換
JRキューポへのポイント交換が完了したら、これを永久不滅ポイントに交換します。こちらも100%で交換することができます。この手順を行うために「JQ CARD セゾン」というクレジットカードが必要です。
永久不滅ポイントに換えると2000ポイントに目減りするので、ポイントが減っているように見えますが、永久不滅ポイントは1ポイントあたり5円の価値なので、ご安心ください。
4. 永久不滅ポイントをANAマイルに交換
最後に永久不滅ポイントをANAマイルに交換します。永久不滅ポイントはどのカードからでもANAマイルに交換することができます。ただし、基本的にこの場合は200ポイント(1,000円相当)を600マイルに交換となるので、60%での交換となります。
鋭い方はもうお気づきだとは思いますが、ここで「みずほマイレージクラブカード/ANA」の登場です。「みずほマイレージクラブカード/ANA」を所有していれば、70%の還元率でANAマイルへの交換が可能です。年会費が無料で、還元率が10%も上がるので、持っておいて損は無いクレジットカードです。
みずほルートのルートパターン一覧
ここで、主要なポイントサイトの「みずほルート」のパターンを整理してみます。
ハピタス・Tポイント経由でANAマイル(1番スタンダードなケース)
モッピー・ハピタス→Tポイント→JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイル
交換回数4回 | 還元率 | 移行期間 |
---|---|---|
モッピー・ハピタス→Tポイント | 100%(等価交換) | リアルタイム〜 |
Tポイント→JRキューポ | 100%(等価交換) | 2~3日 |
JRキューポ→永久不滅ポイント | 100%(等価交換) | 2~3日 |
永久不滅ポイント→ANAマイル | 70% | 3週間 |
これは「みずほルート」の中でも全ての基礎となる最もスタンダードな交換ルートです。まずはこちらを覚えておきましょう。
ハピタスからGポイント経由でANAマイル(ハピタス→Tポイント上限3万ポイントを超える交換をしたい時など)
ハピタス→Gポイント→JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイル
交換回数4回 | 還元率 | 移行期間 |
---|---|---|
ハピタス→Gポイント | 100%(等価交換) | 交換翌日の3営業日以内 |
Gポイント→JRキューポ | 100%(等価交換) | 7日 |
JRキューポ→永久不滅ポイント | 100%(等価交換) | 2~3日 |
永久不滅ポイント→ANAマイル | 70% | 3週間 |
これはハピタスからTポイントへの交換が「1ヶ月に30,000ポイント」という制約があるため、それ以上に交換したい時に使えるルートです。
ファンくるからTポイント経由でANAマイル
ファンくる→.money(ドットマネー)→Tポイント→JRキューポ→永久不滅ポイント→ANAマイル
交換回数5回 | 還元率 | 移行期間 |
---|---|---|
ファンくる→.money(ドットマネー) | 100%(等価交換) | リアルタイム |
.money(ドットマネー)→Tポイント | 100%(等価交換) | 4営業日以内 |
Tポイント→JRキューポ | 100%(等価交換) | 2~3日 |
JRキューポ→永久不滅ポイント | 100%(等価交換) | 2~3日 |
永久不滅ポイント→ANAマイル | 70% | 3週間 |
ファンくるなどの、Tポイントに直接交換できないポイントサイトはこのルートを使いましょう。もちろん、ハピタスもこのルートが使えます。先ほどのGポイントルートよりも交換回数は多くなりますが、無条件で交換手数料が無料になるところが魅力的です。
ファンくるからGポイント経由でANAマイル
交換回数4回 | 還元率 | 移行期間 |
---|---|---|
ファンくる→Gポイント | 100%(等価交換) | リアルタイム |
Gポイント→JRキューポ | 100%(等価交換) | 7日 |
JRキューポ→永久不滅ポイント | 100%(等価交換) | 2~3日 |
永久不滅ポイント→ANAマイル | 70% | 3週間 |
ファンくるなどのポイントサイトのもう1つの交換ルートパターンです。Gポイント内で1件の案件達成をすれば実質交換手数料が無料になる上、交換回数も減るので、ご自身の状況に合わせて使い分けましょう。
みずほルートの交換日数・移行期間
ここでは「みずほルート」を一通り通すのにどのくらいの日数が必要かをご紹介したいと思います。
- ポイントサイトのポイントをTポイントに交換→リアルタイム
- TポイントをJRキューポに交換→3日程度
- JRキューポを永久不滅ポイントに交換→3日程度
- 永久不滅ポイントをANAマイルに交換→3週間程度
合計すると「みずほルート」に必要な期間は約1ヶ月前後です。
みずほルートの移行上限は月間15万ポイント!1ヶ月にANAマイルが10万マイル以上も貯まる!
「みずほルート」では、JRキューポから永久不滅ポイントへの移行上限があります。
具体的には、毎月1日〜10日、11日〜20日、21日〜月末の3期間それぞれで50,000ポイントの移行上限があり、1ヶ月あたりの上限は150,000ポイントとなっています。これをマイルに交換すると最終的には105,000マイルになります。年間では最大1,260,000マイルも貯めることができるという計算になります。
ちなみに僕が陸マイラーを始めた頃に使っていたソラチカルートの移行上限は1ヶ月あたり20,000ポイント(18,000マイル)で、年間最大216,000マイルしたので、それと比べてみても、この数字が驚異的で多くのマイルを短期間に稼ぐことができることがわかります。
ちなみに、毎月14日23:30~15日3:00には永久不滅ポイントのポイント交換の定期メンテナンスが行われているため、ポイント交換の際には注意が必要です。
みずほルートでANAマイルを貯めるならモッピー・ハピタスがおすすめ!
さて、ここまでポイントサイトで貯めたポイントをお得に交換する方法をお伝えしてきましたが、ポイントを効率的に貯めるにはどのようにすれば良いのでしょうか。
最も効率的に貯める方法は「ポイントサイトを案件によって使い分ける」です。
現在多くのポイントサイトが存在していますが、同じ案件を掲載しているにもかかわらず、貰えるポイントはポイントサイトによって異なります。ですので、毎回ポイントサイトを横比較し、案件によって使い分けるというのが最も理想的です。
とはいえ、これから陸マイラーになろうとしている方が最初からあらゆるポイントサイトを使いこなすには少し難易度が高いかもしれません。そこで、僕が厳選したおすすめポイントサイトを2つご紹介したいと思います。
1番のおすすめポイントサイト!陸マイラーの必需サイト『モッピー』
モッピーは陸マイラーにとって登録必須のポイントサイトです。その理由は以下の通りです。
- 他ポイントサイトに比べて基本的にポイントが多い
- 「みずほルート」に乗せやすい
- 運営会社のセレスは東証プライム上場で安心感がある
同じ案件でもポイントサイトによって報酬が異なることをお伝えしましたが、モッピーは横比較をしても最高値であることが多いです。これはポイントサイトを利用する上で最も重要な事項です。
また、ここまで読んでいただいた方にはおわかりだと思うのですが、モッピーで貯めたポイントはTポイントに直接交換でき「みずほルート」に乗せやすいです。交換申請をしたら即時交換される「リアルタイム」での交換が可能である上、Tポイント以外にも交換先が非常に豊富なので、非常に扱いやすいポイントサイトです。
最近はほとんど無いのですが、ポイントサイトの中には悪質なものも過去には存在しました。その点、モッピーの運営会社である株式会社セレスは東証プライム上場企業であり、信頼性の高い企業です。
陸マイラーになりたいと思ったら、まず「モッピー」に登録してみましょう。下記のバナーから入会して条件を達成すれば、2,000ポイントのボーナスポイントがもらえます。
ハピタスデーに大きく稼げる!TVCMもやっていた『ハピタス』
ハピタスはモッピーと並んで大手のポイントサイトです。こちらもおすすめのサイトなのですが、理由としては以下の通りです。
- ハピタスデーのポイント還元が驚異的
- 旅行関連案件に強い
- TVCMも放映していた
毎月8,9,10日は「ハピタスデー」といって、8%おnポイント還元をお約束するという非常に大胆なキャンペーンです。さらに一部の化粧品では80%還元、PC関連商品は30%還元という驚異的なポイント還元もあります。同様に毎月23,24,25日は「ニコニコセール」があるなど、非常にキャンペーンの多いポイントサイトです。キャンペーンを上手く使うと、かなり多くのポイントを一気に稼ぐことができます。
旅行関連案件に強いというところも陸マイラーとしては魅力的なポイントです。キャンペーン中は全ポイントサイトの中でも最高値になることが多く、なんとモッピーと比べて2倍のポイントを貰えることもあります。
また、過去にはTVCMも放映しており、僕も10年以上使い続けている信頼性の高いポイントサイトです。下記のバナーから入会して条件を達成すれば、最大1,000ポイントのボーナスポイントがもらえます。
今回紹介したサービスのリンク一覧
ここまで色々なクレジットカードやサービスを一気に紹介してしまい、バラバラになると分かりづらいと思うので、以下に今回紹介したものをまとめておきます。
ここに挙げたものは、どれもポイントやマイルを貯めるために頼もしいクレジットカードやサービスなので、ぜひ積極的に利用してみてください。
みずほルートを活用してガンガンANAマイルを貯めよう!
今回は、ANAマイルを驚異の還元率70%で貯められる「みずほルート」をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
陸マイラーにとって、この「みずほルート」はマイルを貯めるあらゆる全ての方法に繋がる基礎のようなものです。一見、複雑なようにも見えますが、マスターすれば非常にお得にマイルを貯めることができ、旅行にも行きやすくなったり、片道200万円のファーストクラスに乗ることができたりもします。「なんだか面倒くさそう」という理由だけで諦めてしまうのは非常にもったいないので、わからないことがあればお気軽にLINEやTwitterから連絡してください。
僕自身も、今でこそマイルで世界中を自由に飛び回ることができる陸マイラーになりましたが、最初のうちはひたすらこのような高還元ルート(当時はソラチカルート)を使ってマイルを貯めていました。
これから陸マイラーになろうとしている方も「みずほルート」の交換の手順を忘れてしまったら、ぜひこの記事を何度でも見返してお得にマイルを貯めていってくださいね。