「陸マイラーになりたい!」そう思って入門しようという方もいることでしょう。ところが、何から始めたらよいのかわからない方もいるかもしれません。今回は、陸マイラー初心者の方向けに、「陸マイラーを目指すに当たって必要な1つのこと」をお伝えしようと思います。
※2021年2月17日追記
この記事で紹介する「ソラチカルート」は2019年12月に終了してしまったため、現在利用できません。
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陸マイラーを始めて最初にやるべきこと、それは「ソラチカルートの開通」!
陸マイラーを目指すために必要なのはズバリ、「ソラチカルートの開通」です。
そもそもソラチカルートってなに?どうやって開通するの?色々な疑問はあると思いますが、順を追って説明していきます。
マイルを貯める3つの方法
まず前提としての話になるのですが、マイルを貯める方法は基本的に大まかに以下の3つのパターンに分けられます。
- 飛行機に搭乗して貯める
- クレジットカードの決済で貯める
- ポイントサイトでマイルに移行して貯める
では、1つずつ少し掘り下げて見ていきましょう。
飛行機に搭乗して貯める
「マイルを貯める」と聞いて、ほとんどの人が真っ先に思い浮かべるのが、この方法です。
もちろん、この「飛行機に搭乗して貯める」が一番王道な方法ではあるのですが、実はこの方法で貯めるのはかなり大変です。
実際に東京のハブ空港「羽田空港」とみんな大好きハワイの「ホノルル空港」間でフライトをした場合、貯められるANAマイルは5363マイルです(マイル積算率70%の場合)。
次に、 ANA国際線特典航空券を取るのに必要なマイルを見てみましょう。今回はみんな大好きハワイへの必要マイル数を見てみます。
レギュラーシーズンでエコノミークラスに搭乗の場合、羽田~ハワイ間の往復に必要なマイルは、4万マイルです。
…はい。もうお気づきだと思いますが、日本とハワイを8往復もしなくてはなりません。
「日本とハワイを8往復すると1回タダ!」みたいなものですが、このペースでは普通に購入した航空券で1年に1回ハワイに行ったとしても9年目にやっとマイルで乗ることができます。これではあまりに非効率すぎます。
これから陸マイラーを目指すみなさんは、飛行機搭乗によるマイルは、「飛行機に乗った時にもらえるオマケ」くらいに捉えましょう(もっとも、陸マイラーなのでキャッシュを払って乗る必要もあまり無いのですが…)。
クレジットカードの決済で貯める
こちらは、日常生活のお買い物などでクレジットカードを利用した際にもらえるポイントをコツコツ貯めてマイルに変換するという方法です。
例えば、ANA一般カードで決済をした場合、1000円ごとに5マイルが貯まります。この場合は、
5÷1000=0.5%
で、還元率は0.5%となります。
では、クレジットカードだけでハワイ便を取得しようとした場合、どれほどの決済が必要なのでしょうか。
4万÷0.5%=800万
となるので、クレカで800万円分の決済が必要となります。高級外車でも買うのであれば話は別ですが、日常のお買い物で800万円の決済をするのはなかなか非現実的なのではないでしょうか。よって、この方法でマイルを貯めるのもかなり難しいと言えます。
ただし、様々な組み合わせや決済方法によって、この方法は陸マイラーにとっては必要不可欠なので忘れないようにしましょう。
ポイントサイトで貯める
もうお分かりだと思いますが、陸マイラーは主に「ポイントサイト」を活用してマイルを貯めています。ポイントサイトは言わば、「広告の集まり」です。
我々がポイントサイトにある「ネットショッピング」や「クレカ発行」、「ホテル予約」等の広告からサービスを利用することで、広告主からポイントサイト側へ報酬が入り、その分け前をポイントとして還元してくれる、という仕組みです。
ポイントサイトはサイトごとに、それぞれ独自のポイントを発行しています。私たち陸マイラーは、そのポイントを集めて、マイルに替えることによって大量のマイルを獲得しているということになります。
この方法が上の2つの方法と決定的に異なる点は、ポイントの稼げる量が桁違いであること。飛行機に乗ったり、クレカのポイントでマイルを稼ぐよりも「圧倒的に」「爆発的に」稼げるのです。
「ソラチカルート」とは
マイルを貯めるにあたって、最も重要な考え方は「ポイントを貯めて高還元率で交換する」です。ポイントを大量に貯めても、そのままマイルに移行できるわけではありません。なるべく高い価値の高い状態を保ってポイントサイトを経由し、最終的に交換率の高いところでマイルに替える必要があります。そのためには、「ソラチカルート」が必要不可欠となります。
ソラチカルートとは、「ANA To Meカード(通称:ソラチカカード)」と呼ばれるクレジットカードを発行することによって利用が可能になるポイント移行のルートです。具体的には、以下の画像を見てください。
これを見てわかるように、ソラチカルートを経由すれば、一般的なポイントは81%の交換率でANAのマイルに替えることができます。なお、国内の二大航空会社はJALとANAで、それぞれのマイルを貯めることができますが、この記事では初心者でも貯めやすい、「ANAマイルを貯めること」を前提として、お伝えしています。
始めは感覚が掴みにくいかもしれませんが、ソラチカルートを「使わなかった場合」、ポイントサイトにもよりますがマイルへの交換率は30%~50%程度です。なので、交換率81%というのは驚異的な数字なのです。ソラチカルートに乗せるのと乗せないのとでは、マイルの貯まりやすさが決定的に違うのです。
「ソラチカルート」の作り方
陸マイラーにとって、ソラチカルートが必要不可欠であることはお分かりいただけたかと思います。ここからは、実際にソラチカルートを作るためにはどうすればよいのか、3つのステップで解説していきます。
①ソラチカカードを発行
まずは、ソラチカカードの発行です。「ソラチカルート」と言うからには、このカードが無くては話になりません。審査や発行にも時間がかかりますので、こちらを最優先でやっておきましょう。なお、ソラチカカードを発行する際にも、マイルやポイントはもらえます。最もお得にソラチカカードを発行し、スタートダッシュを加速させる方法をまとめました。
ソラチカカードを発行することによって、「東京メトロポイント」からANAマイルへ交換率90%で交換をすることが可能になります。ただし、月に交換できるポイント数には上限があり、2万ポイントまでと決められています。
つまり、ソラチカカードを発行することによって、毎月18000マイルを貯められる道が開けることになるのです。こうなると、みんな大好きハワイ旅行も近づいてきます。上手くいけば、3ヶ月もすればハワイ往復ができてマイルのおつりも貰えてしまうほどです。
しかし、「本当に毎月18000マイルも貯められるの?」と疑問に思う方も少なくないはず。ポイントを爆発的に貯めるには、次でご紹介する「ポイントサイト選び」が非常に重要となります。
②ポイントサイトに登録
世の中には非常にたくさんのポイントサイトがあります。
ポイントサイトによって、掲載している広告が異なっていたり、同じ広告があったとしてもポイントバック率が違ったりします。陸マイラーの究極の理想形としては、すべてのポイントサイトに登録して、案件によって最も高いポイントが貰えるようにサイトを使い分ける、というようなことができればベストなのですが、実際にはポイントが分散することによって管理が非常に大変であったり、最低交換ポイントの設定があり、まとまったポイントでないと交換できなかったりで、あまり現実的ではないです。
そこで、こちらではソラチカルート開通に最低限登録が必要なポイントサイトや、初心者におすすめなポイントサイトをピックアップしました。
ソラチカルートに必要なポイントサイトとそれぞれの特徴は以下の通りです。
ハピタス
最も使い勝手のいいメジャーなポイントサイト。ゆりやんレトリィバァのTVCMがやっていたこともあります。最初はこのポイントサイトでポイントを貯めていきましょう。
Pex
こちらは、主にあらゆるポイントサイトを集約するためのポイントサイトです。多くのポイントサイトの交換先になっていることがおおく、いわば、ポイントサイト同士のハブとなるサイトです。
交換先も多いので、あらゆるポイントを管理する際には大変重宝するサイトです。
ワールドプレゼントポイント
こちらはあまり聞きなじみがないかもしれませんが、「三井住友カード」を発行することで利用できるクレジットカードのポイントのことです。PexのポイントとGポイントを繋ぐために必要です。
ワールドプレゼントポイントは、ソラチカルートには必要不可欠ですが、利用するためには少なくとも1枚以上の三井住友カードが必要です。
クレジットカードを作るのがハードルになるという方は、まずは年会費無料の「三井住友VISAカード エブリプラス」を発行してみてはいかがでしょうか。
Gポイント
こちらも、ポイント経由のためのポイントサイトですが、「ポイントを貯める」という点においても非常に優秀なサイトです。
案件によってはハピタスよりも多くポイントが貰えるものもあるので、ハピタスを利用する際には必ずこちらも併せて確認するようにしましょう。Gポイントを直接貯められれば、ソラチカルートをショートカットできるのでマイルを貯めるのも楽になります。
LINEポイント
こちらのポイントはご存知の方も多いと思います。LINEポイントは、LINE Pay利用で貯まっていくポイントなのですが、ソラチカルートの経由ポイントとしても非常に重要な役割を果たします。ソラチカルートにおいて非常に重要な「東京メトロポイント」に交換できる数少ないポイントだからです。
LINEポイント→東京メトロポイントは、90%の交換率で移行できます。
登録作業は早めに終わらせてしまいましょう!
陸マイラーのことを調べているうちに、早くマイルを貯めたくなってくることでしょう。しかし、陸マイラーに必要な準備は、始めのうちはクレカの審査待ちやポイントサイトなどの登録作業で意外と時間を取られてしまいます。一刻も早くマイラーになるためには、やはり自分でできる作業はなるべく早く終わらせることに尽きます。
ポイントの交換先を早く用意しておけば、ポイントがあるのに交換ができなくなる「ポイント渋滞」も避けることができるので、ポイントサイトの登録・クレカの発行などの早めにできる作業はささっと終わらせてしまいましょう。こちらのページをマスターすれば、「ソラチカルートの開通に必要な要素」は揃い、陸マイラーへのスタートラインに立ったも同然です。